NHKでも報道されたオプザイルの詐欺手口【USBに50万?】
バイナリーオプションで最も有名と言っても良い詐欺集団、オプザイルをご存知でしょうか?
その派手さと手口からNHKにも取り上げられたオプザイル。バイナリーのツールと称して、USBをなんと50万円で販売していました。
今回はそのオプザイルの実態についてまとめていきます!
オプザイルとは?
そもそもオプザイルとはどのような人のことなのでしょうか?
オプザイルとは、TwitterやフェイスブックなどのSNS上で豪華な食事や旅行などの写真をアップしてリア充ぶりを見せつけ、
興味をもって連絡してきた人に対して、
バイナリーオプションの攻略方法の入ったUSBを売りつける詐欺集団のことです。
彼らのほとんどがイケイケな若者で構成されているため、
バイナリーオプション界のEXILE=オプザイルという名前が付けられたようです。
オプザイルの詐欺手口
実際、オプザイルの詐欺手法はどのようなものなのでしょうか?
①SNSで宣伝活動
オプザイルの特徴は何と言ってもSNSでの派手なアピールです。
Twitterやフェイスブックに、高級ホテルでのディナーや旅行、高級ブランドでの買い物したことなどをアップして
それをうらやましく思って連絡してくるカモを待ちます。
オプザイルの設定として、バイナリーオプションで月50万程度稼いでいる、ということになっているらしいですが、
SNSを見る限り、月50万では足りないような豪遊をしていることは明らかです。
そもそも月50万では約半分税金で持っていかれると考え、そこまでの豪遊は出来ません。
よくよく考えれば分かることなのですが、投資初心者や大学生など知識のない人であれば、
目先のお金に目が眩んで判断能力が鈍ってしまうことがあるようです。
更に驚くべきはSNSの投稿内容で、「1時間で2万稼いだ!」などの利益報告のツイートに添付されている画像がデモ口座の画像だったり
実際には勝てるはずのないチャート画像だったりと経験者から見るとあほらしくなるような内容なのです。
こうしたことから、オプザイルのターゲットは最初から投資初心者や大学生などの情報弱者と言えます。
②個別で連絡をとって会う
①で興味を持ってTwitterをフォローしたり、フェイスブックで友達申請したりすると
今度は向こうからDMなどで直接メッセージが届きます。
そして「話をしよう」などどと持ちかけられて直接会う運びになります。
③高額なUSBを売りつける
そして直接会うと、いかにもそれっぽくバイナリーオプションの話をされます。
中にはパソコンを使ってバイナリーオプションの始め方のレクチャーなどすることもあるようですが、
その中身は投資経験者からすれば簡単に分かるような内容で、
それをわざわざ時間をかけていかにも難しいことをやっているかのように説明しているようです。
そして、「このツールを使えば簡単に儲けられる!」などと言って高額なUSBを売りつけられます。
これはよくある詐欺の常套文句です。
いかにも難しい説明をされた後では、「やっぱりツールが必要かもしれない・・・」と思う初心者は多いようです。
その気持ちにつけこんで売りつけるのがオプザイルの手法です。
USBの値段は、オプザイル初期は30万でしたが、時間が経つにつれて40,50万と値上がりしたようです。
USBの価値
それでは、オプザイルが高額で販売していたUSBはそれほど価値のあるものなのでしょうか?
これについては多くの人が検証を行っています。
結論から言うと、オプザイルが販売しているUSBの中身はMT4だそうです。
MT4とは、FXでよく使われている無料ツールで、バイナリーオプションでも分析用として人気です。
そもそも無料ツールを有料で販売している時点で違法な気がしますが・・・
オプザイルのUSBにはMT4に加えて特殊なインディケーターがインストールされているようです。
このインディケーターにより、チャートに矢印が表示されるようになり、
その矢印が上向きならHIGH、下向きならLOWでエントリーしなさい、と教えられるそうです。
聞くと初心者でも本当に簡単に取引が出来てしまう方法ですが、問題はこれで本当に利益が出るのかどうかです。
ネットなどを見ると、「本当に利益が出た!」という声は全く見受けられません。
「勝てたのはほんの1,2回、ツールは全く使えない」という声がほとんどです。
つまり、残念ながらこのオプザイルのUSBには大した価値はないということです。
NHK出演
オプザイルはその話題性からNHKでも問題として取り上げられています。
バイナリーオプションは「ツールを購入したけど稼げないから払い戻ししたい」という相談が消費者庁に多く寄せられています。
そんな状況の中でオプザイルが登場したことで更に被害者が続出し、話題になっていたため
NHKが問題を取り上げて注意喚起したという流れです。
バイナリーオプション詐欺でNHKで取り上げられたのはオプザイルが初めてではないでしょうか。
NHKでは実際にオプザイルと接触をはかっています。
そしてバイナリーオプション攻略ツールが入っているからといって高額なUSBを買わされる実態を暴露しています。
NHKの中で出てきた話では、50万が払えないと断った女子大生に対し、
消費者金融からお金を借りて払うように言って、その日のうちに消費者金融から借りて払わせたというものもあります。
騙されたという声のほとんどは20代の若者からです。
NHKでは更に法的問題にも触れています。
まず、SNSで稼いで贅沢なくらしが出来るというメリットだけ伝えて、リスクは伝えずに勧誘をすること。
これを「雰囲気惑わせ販売商法」というそうです。
また、投資ツールの販売をすることについては「投資助言業」にあたり、金融庁への登録が必要だそうです。
NHKではオプザイルが法的違反をしているということについても報道していました。
オプザイルの現在
こうした高額USBの販売でぼろ儲けをしていたオプザイルですが、
NHKの出演をきっかけに詐欺集団であるという認識が広まり、現在ではTwitterやフェイスブックのアカウントは凍結されていたり、
投稿が何もない状態になっていたりします。
これ以上問題が大きくなり逮捕されることを恐れての判断と思われます。
多くの若者が容易にSNSに顔出しをしてこのような行為を働いた訳ですから、
この活動は今後の彼らの人生を厳しいものにするでしょう。
もしかしたらやっている本人たちは詐欺という認識さえなかったかもしれません。
オプザイルの背景には若者を操っている頭の良い大人がいたのでは、という説もあります。
バイナリーオプションは詐欺業者も横行していますし、
簡単にスタート出来るからといって、きちんとした知識のないまま始める人が多いためトラブルが起きやすいです。
ですが、バイナリーオプションの詐欺についてNHKに取り上げられたりネットニュースに載ったりと
ここまで話題になったのはオプザイルが初めてではないかと思います。
今回ここまで話題になっているので、同じようなことは起きないとは思いますが、
詐欺の手口は日々進化しています。
もしも詐欺に遭遇したときに冷静な判断が下せるように、投資に取り組むのであれば最低限の知識を身につけましょう。
詐欺にあわないために
こうした詐欺被害にあわないためには、楽して儲かる話はない!ということを肝に銘じておきましょう。
そんな当たり前のこと・・・と思っていても、実際においしい話を目の前にすると手を出してしまう人は多いのです。
稼げるツールがあったとしても、ほとんどの人は他人にそんなことを教えたりはしません。
現在攻略ツールを売っている人は山ほどいますが、爆発的に稼げるツールはないと言っても良いでしょう。
多少の利益は生むかもしれませんが。
もしも人に教わるのであれば、きちんと信頼関係のある人に頼んで教えてもらうのが一番確実だと思います。
もちろんその人がきちんと稼いでいることが前提です。
後から後悔したくなければ、きちんと自分で勉強をして投資をしましょう。